感覚文法

”不会的”と言われて違和感を覚えた人への解説

万里の長城

中国人との会話の途中で、”不会的”と言われたときに、???となったことはあるでしょうか?

ネット上には見かけないのですが、”不会~的”という構文が存在していると思います。

例えばつたない中国語で「别忘了我的说话(私が話したこと忘れないで)」と言ったとして”不会的”のような返事をもらったことが僕にはあります。

否定してくれているし、話の流れから何となく理解できるのですが、なぜ”会”が入るのだろう?と思っていました。

その後も唐突に”不会~的”が現れるので、ひとまず”不会”を使った否定は若干特殊なのだと悟りました。

当時の僕は”会”については「~できる」ということぐらいの認識しかなかったので”不会的”の意味に「そんなはずがない」とか「ありえない」というニュアンスを含んだ言葉だと思いませんでした。だから気づくのに時間がかかりました。

まず基本的な意味は当然分かっているものとして、以下のサイトからあらゆる会話の否定に”不会”が頻繁に表れることを知ってください。とても分かりやすかったです。

詳しく簡単解説 中国語基礎文法 助動詞の用法・ニュアンスの違いについて

以下は一部抜粋です

【〜のはずだ、に違いない、かもしれない】

「会」〜のはずだ
否定は不会(はずはない)

「要」〜のはずだ
否定は不会(はずはない)

「该」〜するだろう
否定は不会(はずはない)

「得」きっと〜する、違いない(会より更に断定的)
否定は不会(はずはない)

「能」〜するだろう
否定は不会(はずはない)

「可能」〜かもしれない
否定は不可能(しないだろう)

可能以外はすべて”不会”で否定しているんですね。
だから変だなあと思ってしまうんです。

”会”も中国の独特のニュアンスがあるように思います。
基本で勉強するにも関わらず奥が深い”会”。

”一会儿(少し後で)”などにみられるように”会”には未来を表すニュアンスが含まれています。今から未来にかけての自分の意志を伴った行動を否定しいる”不会”。”不会”を英語で言えば”won’t”に限りなく近いといえます。

とりあえず”不会~的”構文について例を書いておきます。

1.不会的!
そんなはずがないだろ!

2.我不会输的
負けるはずがない

3.我一定不会忘记你的
けして君を忘れない

4.我绝对不会喜欢他的
私は絶対に彼を好きにならない

とにかく自分は絶対にそんなことしない!って気持ちを表したいときは”不会的”と短文でいいので言っておくのがいいと思います。

英語の勉強で”will”が出たら”won’t”で否定すればいいというような教育を受けた我々は”不会”が落とし穴になっていたようですね。中国語には未来を表す助動詞がいくつもありますので混乱してしまいます。

英語に近いと中国語は言われがちですが(確かにそうですが)、やはり東アジアの言語なので日本人的感覚もフル活用して理解するのも楽しいですね。